Waterpolo’s blog

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水球日本選手権2022男子 10月7日(金)結果と感想

水球日本選手権2022男子 10月7日(金)結果

1 明治大学附属中野高等学校 対 専修大学

  結果:専修大学勝利(点差等詳細は下記参照)

2 日本体育大学 対 慶應義塾大学

  結果:日本体育大学勝利

3 筑波大学 対 ブルボンウォーターポロクラブ柏崎

  結果:ブルボンウォーターポロクラブ柏崎勝利

4 IKAI Kingfisher74   対 明治大学

  結果:IKAI Kingfisher74勝利

 

10月8日(土)組み合わせ

1 日本体育大学 対 ブルボンウォーターポロクラブ柏崎

  13時30分開始

2 IKAI Kingfisher74   対 専修大学

  15時00分開始

 

10月7日(金)各試合結果、点数、感想

1 明治大学附属中野高等学校 対 専修大学

結果:専修大学勝利

点数:7対24(各ピリオド点数 1P:2対8 2P:1対4 3P :2対6 4P:2対6)

感想:高校チャンピオン明中と日本選手権予選を1位で通過した専修大学の対戦。明中はパスラインディフェンスからのカウンター、アーリーオフェンスを中心とした戦法で挑んだが、専修大学に上手く対処されてしまった。専修大学は、5番中山選手を中心に、決めるべき場面で確実に得点を決めていくことができ、第1ピリオドから大量リードを得ることができた。明中も随所で高校生離れしたプレーを見せたが、力及ばず。専修大学が全てのピリオドをとるという危なげない試合運びを見せ、高校生に大学生の実力を知らせる結果となった。

 

2 日本体育大学 対 慶應義塾大学

結果:日本体育大学勝利

点数:33対7(各ピリオド点数 1P:7対0 2P:9対1 3P:8対3 4P:9対3)

感想:大学チャンピオン日本体育大学と日本選手権予選を2位で通過した慶應義塾大学の対戦。田中選手や矢作選手を中心に得点を重ねていきたい慶應義塾大学だったが、第2ピリオド残り2分まで得点0と、日本体育大学に完璧に抑えられてしまった。一方日本体育大学は全選手が満遍なく活躍し、大量点差をつけて勝利した。

この試合は第2ピリオドまで慶應義塾大学の攻撃を0点に抑えた、キーパー佐々野選手が特に目立っていた。佐々野選手はゴールマウスのポジションどりだけでなく、フィールドにおけるポジションどりが非常に上手く、また、そのための移動スピードも非常に早く、まさに今の日本の戦術にマッチした選手だと感じた。個人的に、明日の活躍だけでなく、それ以上先、フル代表として活躍する日が来ることにも期待したい。

 

3 筑波大学 対 ブルボンウォーターポロクラブ柏崎

結果:ブルボンウォーターポロクラブ柏崎勝利

点数:6対11(各ピリオド点数 1P:0対2 2P:1対2 3P:2対4 4P:3対3)

感想:インカレ2位の筑波大学と前回日本選手権準優勝のブルボンの対戦。日本代表の真板選手を中心にオフェンスを展開し、ゾーンディフェンスで守る筑波大学と、セットを中心とした試合展開を得意とするブルボン、同じようなチームカラーを持つチーム同士の対決となった。両者堅い守りにより、第3ピリオドまでロースコアが続く。一時筑波大学が1点差と迫るが、ブルボン外国人選手がフローティングで得点を重ねていき、5点差でブルボンが勝利した。

 

4 IKAI Kingfisher74   対 明治大学

結果:IKAI Kingfisher74勝利

点数:37対2(各ピリオド点数 1P:9対2 2P:9対0 3P:10対0 4P:9対0)

感想:3大会連続チャンピオン、フル代表を8名有するKingfisherと日本選手権予選3位通過、今年度インカレ第3位の明治大学の対戦。試合展開は結果を見ての通り、Kingfisherがその強さを存分に見せつけるものとなった。特にディフェンス面において、2ピリオド目以降明治大学の得点無しというのは、凄まじいの一言である。Kingfisherのパスラインディフェンスによるカット、下がりディフェンスでのパスカット、フローターにボールが入った後の他ディフェンスの素早いフォロー、キーパーのセービングと打つ手なしとはこのことか、という試合になってしまった。なお、明治大学は実績からも、間違いなく今年の日本トップクラスの実力を持つチームである。そのチームですらKingfisherの敵ではない事から、ディフェンディングチャンピオンの恐ろしい強さを感じた時間となった。

 

10月8日(土)試合予想

1 日本体育大学 対 ブルボンウォーターポロクラブ柏崎

予想:速いスピードの試合展開をしたい日本体育大学と、セットを中心にスローペースな試合展開をしたいブルボンの対戦となる。万全のチームメンバーで望む日本体育大学に対し、エース稲場、守護神棚村不在(棚村は筑波戦だけ出ていないのか?)とメンバーに少し不安の残るブルボン。贔屓目なしに見ると、日本体育大学が優勢だろう。ブルボンは、助っ人外国人のフローティングが明日どのくらい通用するかがキーポイントになるはずだ。今日の試合を見る限り、外国人フローターは5m程度のシュートはあまり得意ではなく、2mラインで勝負をさせる形にした方が良いように見える。実際、今日の1ピリオド目は5m付近でフローティングをして、イマイチ調子が良くなかったのに対し、第3ピリオド目から2m付近でフローティングをするようになってシュートが決まるようになっていた。ブルボンが自分達の試合展開をするには、フローターの活躍が必要不可欠となる。助っ人外国人が自分の強みを生かし、海外仕込みのフローティングが爆発することを期待したい。

 

2 IKAI Kingfisher74   対 専修大学

予想:圧倒的な実力を持つKingfisherと専修大学との対戦となる。正直、Kingfisherが負ける予想はできない。が、専修大学が今日あまりうまくいっていなかった(と思われる)、フローター中心の攻めが出来れば、可能性はゼロではない。専修大学本宮監督の指示や選手のプレーを見る限り、パスラインディフェンスに対応したオフェンスを相当練習している。それがKingfisherにハマれば、面白い試合になるのではないだろうか。今日の明中戦では、パスラインディフェンスに対し、フローターを中心に崩すという展開が少なかったように見受けられる。明日はその点を修正し、ぜひKingfisherに対して下克上を果たしてほしい。